私は過去6年の間にヤフオクでバイクを25台購入しました。
商売目的ではなく、単なる趣味。物欲のなせる業です。( ´_ゝ`)ノ
個人で25台のバイクをヤフオクで買うなんて、正気の沙汰ではありません。私も友人が「25台バイクを買った」って言ったら、完全に引いてしまいます。
25回もバイクを買った私ですが、失敗は1回で済んでいます。(ノд-。)クスン
私が購入の際に「気を付けているポイント」をこっそりお話します。
目次
「オークションにおける失敗とは」
オークションでバイクを買った際の失敗とは、すぐに乗れると買ったバイクが「調子が悪く、まともに走らない」、「エンジンがかからない」、「5分走ったら、エンジンが止まって、2度と走らなくなった」、「近所のバイクショップに持ち込むと多額の修理代金がかかった」という想定外の事態が起こることです。
このような事態を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。私が注意していることについて順番に話していきます。
- 現状販売であることを知る
- 出品者のことを知る
- バイクの状態を知る
現状販売とは?
ヤフオクで売られているバイクは、すべてが「現状販売」です(一部を除く)。
素直に言葉をとらえた場合、「今の状態のままで売ります」という言葉です。
極端な例かもしれませんが、「汚くなったバイクも洗車せず」、「消耗部品も劣化したまま」、「チェーンが錆びて固まっていても」、「燃料調整ができていなくても」、「エンジンがかからなくても」、「オイルが汚れて乳化していても」、「メーターワイヤーが切れてスピードメーターが動かなくても」、「タイヤがパンクしていても」、「ブレーキが固着して効かなくても」、「エンジンが焼き付いていても」そのまま何も手を付けずに売る。
これが「現状販売」です。
ヤフオクで売られているバイクの状態にはいくつか種類があります。
- エンジンがかかり、走って、止まる状態。年式も新しい。走行距離も少ない。
- エンジンがかかり、走って、止まる状態。年式が古い。走行距離が多い。
- エンジンはかかる状態。
- エンジンがかからない状態。
- 事故車や故障車。
1番か2番のバイクを買うことが基本です。それらを購入したとしても「オイル」や「タイヤ」「ブレーキ」「プラグ」「バッテリー」「チェーン」など最低限の消耗部品は交換しなければならないことを念頭に置いておきましょう。
故障車を購入すると最悪の場合「エンジン載せ替え」が必要となります。それでも「欲しいのか?」「買う価値はあるのか?」を考えて買わなければ、後悔することになります。
「3エンジンはかかる状態」&「5故障車」のバイクを購入したときの話はこちら。
「4エンジンがかからない」&「5故障車」バイクを購入した話はこちら。
売り主(出品者)はどのような人がいるのか?
- 出品者のはじめに挙げられるのが「個人」です。
一般のバイクユーザーがバイクを売る際には「購入したショップ」を利用するでしょう。次に挙げられるのは「レッドバロン」「バイク王」だと考えられます。それらの買い取り価格に満足ができず、「少しでも高く売りたいと考える」人がオークションへ出品するのです。
個人が出品するバイクは「エンジンはかかるが乗りっぱなしで整備されず消耗した状態」「エンジンもかからず長期間放置された状態」「基本的な整備がされた状態」の3種類に分けられます。
個人の出品の割合は全オークションにおける1~2割程度です。
- 次に挙げるのは「オークション販売を専業とする業者」です。
こちらに挙げた業者は「バイクオークション」や「地域の無料回収」などでバイクを集めます。エンジンがかかって販売できるバイク(盗難車ではないもの)はそのままで販売し、長期間売れない場合は、解体して部品単位で売ります。
「バイクオークション」で安く仕入れることができるバイクは多走行車か故障車、不動車がほとんどです。(状態のいいものは大手のバイクショップが落札するため。)
「無料回収」で仕入れるバイクは、ほとんどが長期間放置されたものです。
オークション専門業者の割合は全オークションにおける7~8割と考えられます。
- 最後に挙げるのは「バイクショップ」です。
最近ではヤフオクを利用するバイクショップがでてきました。(ここで紹介するバイクショップとは、店を構えて新車や中古車を店頭で販売しているショップのことです。)ショップでは、買い取ったバイクをしっかりと整備した上で、10~20万円程度の利益を載せて販売します。必然的にオークションの中で最も値段が高くなります。
ショップの割合は全体の1割未満です。
私が取り引きした売り主における個人と業者の割合は3:2でした。どの出品者でもトラブルが起きる可能性はありますが、ポイントを押さえてトラブルを避ける努力はできます。
自身の「失敗」を反面教師にした「取り引きを避けるべき条件」
私の失敗談をお話しします。出品者は個人でしたが「知人の代理」というもので、走行中に「転倒したバイク」でした。
走行中に転倒した場合、フレームやフロント周りが歪む可能性があります。ゆがみの修理は手間も時間も費用もかかり困難を極めます。バイクショップでは買い替えを勧められるでしょう。
「知人の代理で出品」という言葉をよく聞きますが、説明にはない問題がバイクにあった場合でも、出品者が保証などの対応をしてくれることはまずありません。「代理=責任は取らない」という意思表示であると受けとめてもよいでしょう。「代理出品」は避けたいポイントです。
「事故車、転倒車」と「代理出品」には二度と手を出さないと心に決めています。
追記
よく思い出してみるともう一件失敗したと思われる買い物をしていました。
トラブルを避けるためにチェックすべきポイント
オークションでバイクを買う際にチェックする点は次の項目です。
- 評価
「悪い」の評価があるかどうか、ある場合数はいくつ存在するかを確認します。「悪い」を確認できた時点で購入は見送ります。
評価の数と、もっとも古い評価の年月日をチェックします。
評価の数が極端に少なかったり、ヤフオクIDが数か月以内に発行されたものであれば、購入を見送ります。理由は「悪い」評価が溜まったIDを捨て、新しくIDを取得した出品者である可能性があるからです。「どちらでもない」の評価がある場合も避けた方が無難です。
「悪い」評価があっても、まだ買いたいと思うのであれば、「出品での評価か落札での評価かどうか」「悪い評価をつけた取引き相手の評価」をチェックします。出品者と相手の評価やメッセージのやり取りを見れば、それぞれの人柄がみえてきます。
- 商品説明が詳しく載っているか?
- バイクの写真が数多く掲載されているか?
- 走行や動作の動画が掲載されているか?
- 質問に返事が返ってくるか?
出品者はバイクを高く売りたいので、一般的には価格が上がるための努力を惜しみません。綺麗に洗車して、詳しく説明を記載し、自慢のバイクの写真を多く撮って見せたいと思うものです。
写真が数枚しか載っていない場合は、「写真を載せる方法を知らない」「バイクを大切にしていない」「手間を面倒くさがっている」「見せたくない部分がある」が考えられます。
気に入ったバイクの写真が少ない場合、質問で「写真を多く載せてほしい」とお願いしてみましょう。大抵は「ヤフーボックス」かメール送付にて写真を用意してもらえます。
最近まで日常的に乗られており動画が掲載されていれば、なお良いと考えます。
また必ず一度は質問欄をつかって出品者に疑問や不安点を質問にしましょう。返事がない場合や回答に不安を覚えた場合は購入を見送ります。取り引きの過程やバイク受け取り後にトラブルが起こる可能性が考えられるからです。
- その他に何を出品しているか?
バイクを何台も出品している場合は用心が必要です。「整備済み」「走行可能」と記載があったとしても、すべてのバイクを完璧に整備することは不可能です。定期的に乗ることこそ、一番のメンテナンスであると言えるでしょう。
出品物がバイク以外のものであっても出品数が20点を超えている場合も注意が必要です。人間には処理できる数は限られ、取り扱う数が多くなると必然的に出品物の状態チェックや管理がおろそかになるためです。
最後に
最後にバイクを購入する際、一番の判断基準をお教えします。
「大切にされてきたバイクであるか?」「出品者がものを大切にする人か否か?」
オークションの取り引きは人と人のコミュニケーションですので、絶対に大丈夫ということはありません。しかしこれまで紹介した点に気を付けると失敗する確率が下がります。
この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。