ヤフオクで購入したばかりの通勤快速スズキ アドレスV100のブレーキフルードをいつも通り交換したら、ブレーキがスカスカになってしまいました。
- エア抜きをくり返しても、全くエアーが出てきません。
- ブレーキレバーを握った状態で縛り、丸1日24時間以上置いても症状は変わりません。
非常に焦って困り果て、15年以上経った今でも覚えている失敗談と解決した方法をお送りします。
皆さんの参考になるのでは?と記事にしてみました。宜しければご覧ください。
ブレーキがスカスカになる原因 3点
- エアーを噛んでいる
- ブレーキフルードの劣化
- ブレーキマスターのピストン(シール)不良
一般的にブレーキが全く効かなくなりスカスカになってしまう原因は、主に上記の3つです。
フルード交換を行った状況
- 交換前まではしっかりとブレーキが効いていた。
- リザーバータンクからは、エアーが入らないように残量が半分になったら継ぎ足していた。
- 交換したのはフルードのみ。パッドは交換していない。
ブレーキフルード交換はいつも通り、リザーバータンクから新しいフルードを入れながら下記の手順で行っていました。
- ブレーキレバーを握りる。
- ブリーダスクリューを緩める。
- 古いフルードが出てきたら、ブリーダスクリューを締めこむ。
- ブレーキレバーを放す。
「ブレーキフルードを交換する前はしっかりとブレーキが効いていたこと」「ブレーキフルード交換作業時から突然、スカスカになったこと」の2点より、エアーを噛んでいることが原因だと推測されます。
対処方法➀② エア抜き
- エア抜きをくり返しても、全くエアーが出てきません。
- ブレーキレバーを握った状態で縛り、丸1日24時間以上置いても症状は変わりません。
冒頭にも書いていますが「ブレーキレバーを握ってブリーダスクリューを緩める」というエア抜き作業を行ってもエアーは出ず、油圧も戻りません。
ブレーキレバーを握った状態で縛り、ブレーキホースを軽くコンコンと叩いたり、24時間以上置いても症状は変わりませんでした。
エアーがある場所と解決方法
一晩頭を冷やして考えてみたところ、エアーはブレーキシリンダー内の隅に入り込んでいるのではないか?と推測してみました。
対処した手順は次の通りです。
1.ブレーキピストンの錆や汚れを洗浄して綺麗に磨き上げます。
2.リザーバータンクの蓋を開けます。吹きこぼれを防ぐために、ブレーキフルードを抜いておきます。
3.ブレーキピストンをピストンプライヤーを使って押し込みます。
ピストンを押し込んだことにより、ブレーキシリンダー内に入り込んだエアーは、ブレーキホース内に移動したと思われます。
※ピストンプライヤーは100円均一のクランプでも代用できます。ウォータープライヤーで押し込むと斜めに入る恐れがあります。
4.通常のエア抜き作業を行う。
- ブレーキレバーを握りる。
- ブリーダスクリューを緩める。
- 古いフルードが出てきたら、ブリーダスクリューを締めこむ。
- ブレーキレバーを放す。
結果としてエア抜きが無事に完了し、ブレーキが効く様になりました。
エアーを噛んだ原因
エアーを噛んだ原因は「ブリーダスクリューを締めこむ前に、ブレーキレバーを放した」ことです。
フルード排出ホースを繋いでいたとしても、ブリーダスクリューと本体の隙間からエアーが入り込むことがあります。
ブレーキフルード交換は簡単な作業ですが、エアーを噛むなどすると大変な手間がかかるようになります。
短時間で済まそうと急いで失敗しないで済むように、たっぷりと時間がある時に落ち着いて実施することをお勧めします。
まとめ
今回は「ブレーキフルードを交換して失敗した話」をお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
エアーを噛んだ時の対処方法を知っておきさえすれば、今後同様の事態に遭遇しても安心して焦らずに済むでしょう。
懸命な読者の皆さまは、著者がしたような残念な失敗はしないことは勿論承知しています。
この記事が一部の失敗してしまったご同輩の役に立てば幸いです。
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