今回は長期放置によるリアブレーキが固着したジョルノAF24を整備しました。
ブレーキ固着の原因を調べてみます。
ブレーキ固着の原因①
青空駐車をしていると雨水がブレーキワイヤー内に侵入し、錆びてしまい動かなくなります。
このバイクも例に洩れずワイヤーがしっかりと錆びていました。
用意したのは「NTB製ブレーキワイヤー」、送料を入れても2千円でお釣りがきます。
【ブレーキ】ブレーキワイヤー・ケーブル Giorno [ジョルノ] SN50N PFP ブレーキケーブル リア用 |
1.新旧ワイヤーを入れ替えます。
ジョルノは大変整備性に優れており、ヘッドライトカウルとフロントパネルを外すだけで、ワイヤー交換ができます。
2.既存のワイヤーが配置されていた場所に新しいワイヤーを通していきます。
ワイヤーはタイラップ(結束バンド)で止めてあり、交換の際は切ることになります。
事前にホームセンターか百円均一で用意しておきましょう。
3.新しいワイヤーに注油(油を差しておく)しておくとよりベターです。お勧めは「ワコーズ:メンテルーブル」です。
(写真を撮り忘れていたので画像はありません。)
ワイヤーの交換が終了しましたが、ブレーキの固着は解消されません。
ブレーキ本体のレバーを手で直接動かそうとしてもピクリとも動きません。
ブレーキ固着の原因②
長期保管によるブレーキシャフトの固着。
この場合、リアホイールを取り外して分解整備する必要があります。
リアキャリア、シート、メットインボックスを固定しているボルトやネジ(10箇所前後)を外します。上記の部品を取り外すと、マフラーのエキパイ部分が見えます。エキパイを固定しているナットも外します。
マフラーを固定しているボルトを外し、マフラーを取り外します。
ホイールが見えました。工具は24mmのメガネレンチまたはボックスレンチを用意します。
インパクトレンチがあれば楽に取り外せます。
今回の様にリアブレーキが効かない時は特に必需品です。
ちなみに私はインパクトレンチを出すのを面倒臭がって使いませんでした。(;´∀`)
「後輪を地面に押し付ける様にしてバイクに体重を掛けます」
「メガネレンチを外れない様に足で押さえ」
「百均プラスチックハンマーで親の仇を一撃で仕留めるかの如く、叩く!」
時間も体力も無駄にしますし、怪我をする恐れがあるので皆様は真似をされないようにお願いします。
ブレーキシューが見えました。ブレーキカムが変な角度で固着しています。
ブレーキシューはバネで挟んであるだけなので簡単に手で取り外せます。シューを取り外した後、ブレーキカムに浸透系潤滑スプレーを思いっきり吹きかけます。
ブレーキカムをモンキーレンチ(またはウォータープライヤー)でこねると潤滑油が浸透します。
ブレーキカムに付随する部品を取り外して、数分捏ねてやります。
ブレーキカムが出てきました。
「シャフト本体」と「受け側の穴」をしっかりとワイヤーブラシで汚れや錆びを落とします。
そのまま組んでしまうと、また固着しますので耐水性グリスをしっかりと塗って組上げます。
あとは逆の手順で組むと作業は完了です。
作業自体は簡単です。
この作業の一番の山場はリアホイールを外す事でしょうか。
インパクトレンチがあれば全く労する事なく作業が済みますよ。
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次回はスカスカのキックスターターの修理をお送りします。
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