乗らなくなったバイクを処分する6つの方法

「寒くなった」「職場が遠くなった」「保険が切れた」「車の方が楽」などの理由で、乗らなくなったバイクが車庫で埃をかぶっているお宅もあるのではないでしょうか。
家族からは邪魔だとクレームがでて処分を考えている方もいるかもしれません。
バイクを手放す方法はいくつかありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
思いつく順に挙げてみました。
1.バイクショップで売る。
2.バイク王で売る。
3.ネットオークションで売る。
4.地域をまわる無料回収トラックに引き渡す。
5.知り合いに譲る。
6.解体して部品単位で売る。

1.バイクショップに売る。

メリットは「安心」、これに尽きると思います。ショップ店員の方と話しながら売買契約を行う事ができて、廃車手続きなど不明な事があれば聞く事もできます。また対応が悪い様なら、店を変えることもできます。「その場で手続きを終える事ができる」ことも利点です。
デメリットは「価格が安い」ことに加えて「店舗までバイクを持ち込む必要がある」点です。
一言で安いといいましたが、実際のところいくらか気になりますよね。
ほんの一例ではありますが、私の過去の経験では下記の通りです。
・ 原付バイク(購入から7年経過、5千km) : 3千円。
・ 400ccネイキッド(購入から10年経過、1.2万km) : 10万円。
そして気になる店頭販売価格
・ 原付バイク : 6.5万円
・ 400ccネイキッド : 30万円
ショップでの販売予定価格から概ね「原付バイクで5万円」「排気量の大きいバイクで10~15万円」引いた価格が買い取り価格となるようです。
単純に見ればショップがかなり儲けているように見えますが、「店の維持費」や「ひと月の売り上げ台数」を考えれば、経営は厳しいことが推測できます。
そうは言っても、少しでも高く売りたいというのが売る側の本音です。

2.バイク王で売る。

数日以内に手間なく結論をだしたい方にお勧めします。
バイク王も買い取り専門業者ですので、メリットに「安心」「手続きが簡単である」ことが挙げられるでしょう。
最大のメリットは、「バイクを持ち込む必要がない」ことです。
動かないバイクや保険の切れたバイクを売る際には、これほど便利な方法はありません。
デメリットは、ショップと同じく「見積もり価格が安い」事です。

3.ネットオークションで売る

メリットはショップの見積もり価格と比べて「高く売ることできる」「売値を決めることができる」点です。
例を挙げると3千円で見積もられた原付バイクもオークションでは「2~4万円」、400ccバイクで「15~20万円」の値が付くこともあります。
デメリットは「買い手との取り引きに手間と時間がかかる」「バイクに不具合があったときのクレームのリスクがあることです。
注意事項に「要整備」「ノークレーム」「ノーリターン」と記載があるのは、少しでもリスクを下げたい売り手の心情の表れです。
手間暇を惜しまなければ、古びたバイクも(現状の詳しい説明や写真を載せること)紙幣に化けることがあります。
オークション利用経験が豊富にあり、時間に余裕のある方には魅力的な方法でしょう。
ネットオークションを利用する場合の注意事項。
売買契約が成立した後(バイクが落札されたら)、オークション運営会社から基本料金+利用料(落札金額×数%)を請求されます。
よって基本料金以上の値段で落札されない場合は、出品者が自腹を切ってお金を支払う事になるという悲劇に見舞われます。
オークション開始価格は、オークション運営会社に支払う利用料を勘案して設定する必要があります。

4.地域をまわる無料回収トラックに引き渡す。

「動かなく、乗らなくなったバイクはございませんか?高く~高く買い取ります!」
土日の昼間に、この様なトラックがまわっていませんか?
この「買い取り」はウソです。ナンバープレートだけ外して持って帰ってしまいます。
業者によっては「本当は廃車にお金をもらっているけど、特別に無料で引き取らせてもらいます。」と言う。
メリットは、「その場で直ぐに持って帰ってもらえる。」こと。
デメリットは、「ナンバープレートを外してさっさと持ち帰ってしまう。」
無料で回収されたバイクは、「業者オークション」「ネットオークション」「現地直売」「輸出」などで売られています。
「2.バイク王」で買い取り拒否されるほど「古い」「故障が酷い」場合や「兎に角!目の前からバイクが消えて欲しい」という方は、無料回収を利用するといいかもしれません。
ナンバーの廃車手続きは、自身で行う必要があります。

5.知り合いに譲る。

メリットは「手間が少ない」(譲り渡す相手がバイクの引き取り、書類手続きをまめに行ってくれる場合に限る)。
デメリットは譲り渡す相手の人柄やバイクの知識、金額にもよりますが、不具合が出た場合クレームがくるかもしれません。
バイクショップで売るよりは値段が高くなり、オークションで売買するよりはトラブルが起こる可能性は低くなるでしょう。

6.解体して部品単位で売る。

メリットは「バイクの状態がよく分かる」、一台で売った時より、高く売れる時がある。(人気車種に限る。)
デメリットは「解体」「洗浄」「梱包」などとにかく「手間と時間がかかる」、「部品の保管場所を確保する必要がある」事です。


6番を実践してみたものが、掲載写真にあるタイカブです。
「エンジン及び周辺部品一式」が欲しくてネットオークションで一台丸ごと購入しました。


輸送費用を含めて9万円強かかっています。
エンジン単体で購入した場合4万円前後で取り引きされ、周辺部品を含めるとプラス数万円はかかります。
部品を集める際には個別に送料がかかりますので、差額は2~3万円前後になるでしょう。


欲しかったエンジンです。
解体前に試乗をしましたが、元気に走ることも確認できました。
ステップは他車種のものが流用できないので探す手間が省けます。


フレームは使わない為、ネットオークションに出します。
厳重に段ボールで梱包した後のサイズは概ね250cm、重量20kg。
宅配便の規格サイズを超える為、ヤマト運輸「ヤマト便」を利用しました。
「ヤマト便」は宅配便規格以上の物も依頼できますが、持ち込むまで明確な料金が分からない事が難点です。
この度は関西圏から関東圏までで3千円で収まりました。


4時間ほどで全ての部品を解体することができました。
不要な部品の「洗浄」、「写真撮影」、「ネットオークションに出品」する作業に2日間要しました。
ほぼ全ての部品を売り終えるのに要した期間が約2か月。売れ残り資源ごみとしてリサイクルに出した物もいくつかありました。
不用な部品を売却することで、「エンジンなどを単体で集めた場合」との差額3万円を埋めることができました。
手間暇かかりましたが、個人的には状態の良いエンジン(及び周辺部品)を妥当な金額で手に入れることが出来て満足しています。

まとめ

6つの方法を挙げましたが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どの方法でも相手はバイクが好きな人間です。(4番をのぞく。
バイク好き同士、会話やコミュニケーションを楽しまれるのが一番だと思います。
このページが僅かでも皆様の満足のいく結果へのお手伝いになれば何よりです。

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