スズキ バーグマン200 フロント ブレーキ パッド フルード (オイル) 交換

”ブレーキのリザーバータンク残量が少なくなっていませんか?”

ブレキーパッドの残量が少なくなってくると、ブレーキがピストンの押し出し量が増え、リザーバータンクの残量が減るという現象が起こります。

ブレーキパッドの残量を確認してみてください。

ブレーキフルード(オイル)は交換していますか?

ブレーキフルードは乗る乗らないに関わらず、年に一度は交換することをお勧めします。2年交換していない人は急いで交換してください。

「たまにしか乗らず普段使いをしていない」「半年以上乗っていない」方は特に注意してください。

長期間、ブレーキフルードを交換していない結果どうなるかというと‥

通勤通学に使っているバイクであれば「ブレーキの効きが悪くなる」「酷い場合は、握り込んでもブレーキが効かなくなる」

5年以上乗っていないバイクであれば「ブレーキが固着する」「ブレーキが効いたままになり、バイクが動かなくなる」

などなどの現象が起こります。

ブレーキフルード(オイル)は、親水性に優れています。簡単に言うと「水分が溶けやすい」性質をもっています。バイクに乗る乗らない関係なく徐々にブレーキフルードは「空気中の水分を吸収している」のです。

著者自身がしっかりと経験してきた失敗談を少しずつ記事にしていくので楽しみに?していてください。

SUZUKI BURGMAN 200の第2弾、フロントブレーキパッド・ブレーキフルード(オイル)交換をお送りします。

※本記事では「スズキ サービスマニュアル」を手本として正しい情報を皆様に提供できるように心がけています。誤っている点がありましたら、コメントよりお知らせください。

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用意するもの

  • ブレーキフルード(ホンダBF DOT4)550円
  • ブレーキパッド (sbs)3,630円
  • メガネorボックス レンチ(KTC製)
  • ヘキサゴン(六角)レンチ(シグネット製)
  • 各種グリス(ブレーキ整備用シリコングリス)
  • トルクレンチ
  • マーカーペン
  • ブレーキフルード吸い取り用 注射器(100均) 、スポイトでも可。
  • 各サイズマイナスドライバー

ブレーキパッド交換 手順

1.マスターシリンダーのリザーバータンク内の古いブレーキフルードを吸い取る。

※この手順はスズキ サービスマニュアルを遵守したものです。(➀は省略することも可能です)

2.ブレーキ”キャリパ”を取り外す前に、各種ボルトをあらかじめ緩めておく。バーグマンであれば4か所。

  • キャリパー固定ボルト:規定トルク 25N・m(2.6kg・m)
  • 六角ボルト:規定トルク 18N・m(1.8kg・m)

※「トルクレンチをもっていない」or「購入せずに済ませたい」方はボルトを緩める前にマーキングしておくと良いでしょう。

外しました。

3.ボルト類を取り外したら、古いブレーキパッド2枚を取り外します。その後に、ブラケットを引き抜きます。

取り外した古いパッドと新品パッドを比較しました。

ブレーキパッドの残量はほとんど残っていません。

4.ブレーキレバーを数回握り込み、ピストンを押し出します。

※サービスマニュアルではピストンを完全に取り外してシール部品なども全て交換するように指示がされています。

※本記事では取り外さない方法で済ませていますが、正しい手順ではありません。この方法では時間や手間もかかります。

汚れが残った状態でピストンを押し込むとシールをキズつける恐れがあります。

5.ピストンを「真鍮ブラシ」「歯ブラシ」「ウエス&ピカール」などを使い、徹底的にキレイに磨き上げます。

今回は1時間近くかけて細部までしっかりと磨き上げました。

6.ピストンを綺麗に磨き上げることが出来たら「キャリパーピストンコンプレッサー」を使って、ピストンを押し込みます。ディスクブレーキ「スプレッダー」「セパレーター」など呼び方は様々です。

「100均 F型クランプ or C型クランプ」などで代用しても構いません。

7.ブラケットの可動部にたっぷりとシリコーングリスを塗布します。

スムーズに動く様になりました。

8.新しいブレーキパッドを取り付けて組み付けます。

鳴き止めグリスを塗る画像がありませんでしたが、ブレーキパッドの裏側などにもシリコングリス系鳴き止めグリスを塗った上で組み付けて下さい。

フロントフォークとキャリパーを固定するボルトに、”ロックタイト(中強度)”を塗って締め付けます。サービスマニュアルには指示されていませんが、新品の純正ボルトにはロックタイトが塗られています。

キャリパー固定ボルト:規定トルク 25N・m(2.6kg・m)

ブレーキフルード交換手順

1.リザーバータンクの蓋を開ける。古いブレーキフルードを吸い取る。

2.リザーバータンク内に新しいブレーキフルードを満たす。

3.ブリーダースクリューにフルード排出ホースと8mmメガネレンチ、廃油受けを設置する。

4.ブレーキレバーを握る。

5.ブリーダースクリューを緩める。緩める角度は30~45度を目安にする。

6.ブリーダースクリューを締め付ける。

7.ブレーキレバーを放す。

8.「4~7」をくり返す。リザーバータンク内のフルードが少なくなってきたら注ぎ足す。

9.ブリーダースクリューから新しいブレーキフルードが出てきたら、フルード入れ替えは完了。

10.新しいブレーキフルードを規定ラインまで満たし、カバーを取り付けたら作業完了。

おわり

すべてを取り付け後に、新しいブレーキフルードを注入して&エア抜きまで実施しました。

ブレーキの効きが”カッチリ”としたものになり良く効くようになりました。

ブレーキフルード交換は整備した効果をすぐに体感できる一番のポイントです。お勧めですよ。

もし作業に自信がないという方はバイクショップに依頼することをお勧めします。作業内容に比べお手頃価格で交換してくれるようです。

参考までに、2りんかんではブレーキキャリパー1つ当たり「ブレーキフルード交換 1,650円」「ブレーキパッド交換 2,200円」で行ってくれるようです。※価格は工賃のみ。油脂類、パッドは別料金。(2022.6.27時点)

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