※この記事は2010年7月、旧ブログで書いたものです。
ある日ヤフオクを眺めていた時に、スズキ エポというバイクを見かけました。原付にも関わらず、5速MTの珍しいバイクです。
晩酌しながらオークションに参加すると気が大きくなり、ついつい落札してしまいました。
後日、出品者の方宅へ引き取りに行きました。
実物のヤレ具合(ヘタリ具合)を目にしたときには「失敗したかな…」とも思う反面、小さなマニュアルバイクなんて面白そうとワクワクもします♪
このバイクで初・レストアに挑戦してみたので、よければご覧ください。
エポとは
エポ(EPO)はホンダのモンキーの対抗馬として1979年スズキより発売されました。
エポは2ストエンジン、モンキーは4ストエンジンを搭載しており特性は全く異なります。
惜しくもモンキーに敗れ、エポは旧車となってしまいましたが、魅力のある一台だと思っております。
エポの最大の特徴はリターン式5速ミッションであること。
原付免許で「クラッチ付のバイクに乗れる!」それが、エポです。
平地ならそこそこ走るエポですが、登り坂ではとても厳しい。
後続の車に道を譲り、一人で坂道をトコトコ登るのがいいのです。
しかし、できれば
坂を駆けあがるパワーが欲しい!というのが本音。
その画期的な解決方法が、エンジン載せ替え(スワップ)によるパワーアップです。
エポには幸運なことに?50ccと80ccの兄弟車が多くいます。
(現存する車両やエンジンは少ないかもしれません。)
エンジンマウントは共通のため、それらのエンジンを載せることでパワーを得られるという寸法です。
(電気配線はエポと異なるため配線加工、またはハーネスの移植が必要となります。)
(マフラー固定部や取り回し、エアクリーナーなどに加工が必要な場合もあります。)
現状確認
まずはエポの状態を確認してみます。
走行距離は2万km、80年代のバイクにしてはパッと見ると綺麗な状態です。
エンジンはかかるのですが、スプロケットも消耗しすぎて歯が何本か飛んでいました。ギアボックス内に水が浸入し、ギアオイルが乳化しています。
シートはご覧の通り腐食しており、ヒンジ部は汎用接着剤で固定されています。
シートカバーを外すとご覧の有様です。これは流石に交換が必要です。
タンク内も錆が見られます。幸い穴までは開いていませんでした。タンク内のサビ取りを行った後に、タンクシーラーでコーティングを行いたいと思います。
エポの特徴でもあるフレームも残念ながらサビが浮いています。フレームの塗装をはがして再塗装も実施したいと思います。
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